「開かずの物置」が、鍵のサビで本当に開かなくなった話

私の恥ずかしい失敗談を一つ。

私の家は古い家屋で、庭にいつから在るか判らない物置が存在します。その物置は、年に数回開ければいいくらいの頻度でしか開けない「開かずの物置」だったのです。別に幽霊が出るとか(苦手な方がいらっしゃったら失礼)そういうのも無く、一年を通して季節で使わない物を放りこんでおくだけの、何てことのない物置でした。

その日は私もよく覚えています。何日も雨が降り続いた梅雨の時期、もうすぐしたら梅雨も明けて日差しの強い真夏日に突入するだろう。よし、物置に置いてあるヨシズ(竹製の窓などに立てかける日除け)でも出して、夏対策の準備をしなくちゃいかんな!と、物置に向かったのです。それは唐突に起こりました。

そう、鍵が梅雨の湿気で内部が錆びて、全く回らなくなってしまったのです。文字通り、「開かずの物置」ですよ!

油を差すなり、そうじゃなくても鍵を適度に回して開閉していればよかったのですが、全く使っていなかった鍵はウンともスンとも言いません。そりゃそうですよね、使ってなかったのですから。

こればっかりは仕方ないので、鍵屋さんに来ていただいて、何とか強制解錠してもらい、そして鍵を新しく付け替えてもらいました。

本当に私くらいですよ。鍵を失くした訳でもなく、壊した訳でもない。開かなくなった理由が「鍵が錆びてしまった」からだなんて、友達には言えない実体験を生み出してしまうなんて・・・。